【Power Automate】翌営業日期限のPlannerタスクをTeamsで通知【土日を回避する方法】

翌営業日期限のPlannerタスクをTeamsで通知する
こまったさん

翌営業日期限のPlannerタスクをリマインドしたい

イチモク

それなら前回解説したフローに手を加えることで対応可能ですよ!

この記事を読んでわかること

  • 翌営業日期限のPlannerタスクだけをTeams投稿する方法が分かる
  • コントロールコネクタの「スイッチ」アクションの使い方がわかる
この記事で使うPower Automateアクション
日時現在の時刻
日時タイムゾーンの変換
日時時間への追加
変数変数を初期化する
変数変数の設定
Plannerタスクを一覧表示します
コントロール条件
コントロールスイッチ
MicrosoftTeamsチャットまたはチャネルでメッセージを投稿する

今回は、前回の記事に引き続きPower Automateを使って翌営業日期限のPlannerタスクをTeamsで通知(リマインド)する方法を解説します。

前回は「当日期限」でしたが、今回は「営業日期限」タスクをターゲットにします。

前回の記事をまだ読んでいない方はコチラから!

「当日」→「翌日」だからといっても、日付取得でただ1日加算するだけでは「休日(土日)」をはさむ金曜日にうまく機能してくれません。

今回は、そういった場合でもうまく機能するフローを解説します。

この記事を読んでもらえれば、Power Automateを使い、タスク管理として非常に便利なPlannerを今以上に活用できるようになりますよ。

Power Automateをまだ良く知らないという方はコチラから

てじまる

ぜひ、最後までお付き合いください。

目次

翌日が休日(土曜日・日曜日)になるケースがあることに注意

今回は、前回記事で解説をした「今日期限のPlannerタスクをTeamsで通知する」フローをベースにして作成します。

ただ、単に「日付取得」で1日加算するだけでは、うまくいかないケースが出てきます。

それが、翌営業日との間に「土曜日・日曜日」を挟んでしまう「金曜日」です。

「金曜日」に実行するときには、翌営業日が月曜日になります。

今回のそのケースでもうまく機能するフローを作成します。

今回作成するフローの全体像

▼今回作成するフローの全体像

イチモク

だいぶ長いフローに思えますが、中身が知れば全く難しくありませんので、ご安心ください

流れは大きく6ステップです
  1. スケジュール済みクラウドフローで毎日トリガーする
  2. 明日の日付を取得する
  3. Plannerタスク一覧を取得する
  4. 曜日に応じて「明日」を「翌営業日」に変換する
  5. 「期限が翌営業日」かつ「未実施」のタスクだけを抽出する
  6. MicrosoftTeamsのチャネルに抽出したタスクを投稿する

前回の「当日期限タスク通知フロー」と比べると、ステップ2と4に違いあります。

詳しくは次章「フローの作成」で解説します。

Power Automateフローの作成

今回は前回の「当日期限タスク通知フロー」に手を加える方法になります。

前回記事をまだご覧なっていない方はコチラから

STEP
トリガーの次に「変数を初期化する」アクションを追加する

▼トリガーの下で「+ボタン」→「アクションの追加」をクリック

▼「変数」→「変数を初期化する」をクリック

▼以下の通りプロパティを入力

名前翌営業日
種類文字列
(空)
STEP
「現在の時刻」アクションの後に「時間への追加」アクションを追加する

▼「現在の時刻」の下で「+ボタン」→「アクションの追加」をクリック

▼「日時」→「時間への追加」をクリック

▼以下の通りプロパティを入力

基準時間現在の時刻
間隔
時間単位
STEP
「タイムゾーンの変換」アクションを修正する

▼以下の通りプロパティを修正入力

基準時間時間への追加の 算出時間 
書式設定文字列世界共通の並べ替え可能な日時パターン – 2009-06-15 13:45:30
変換元のタイムゾーン(UTC)協定世界時
変換先のタイムゾーン(UTC+09:00)大阪、札幌、東京

修正点は、基準時間の値のみです

STEP
「Apply to each」アクションの前に「スイッチ」アクションを追加する

ここでは先のアクションで取得した「明日の日付」の曜日を判別しています

▼「タスクを一覧表示します」の下で「+ボタン」→「アクションの追加」をクリック

▼「コントロール」→「スイッチ」を追加

▼以下の通りプロパティを入力

オンdayOfWeek(body('タイム_ゾーンの変換'))
dayOfWeek関数の解説

「dayOfWeek関数」は下表に基づき「曜日」を数字にして返します

日曜日0
月曜日1
火曜日2
水曜日3
木曜日4
金曜日5
土曜日6

▼ケースと既定の間の「+ボタン」をクリックして、ケースを2つに増やす

次のステップからは曜日によって異なるアクションになるように、それぞれのケースを入力します

STEP
「ケース」の「次の値と等しい」に「0」を入力する(日曜日のケース)

▼「0」は日曜日を示します。

STEP
「ケース」に「時間への追加」アクションを追加する

▼「時間への追加」アクションをクリック

▼以下の通りプロパティを入力

基準時間変換後の時間
間隔1
時間単位
STEP
「ケース」に「変数の設定」アクションを追加する

▼「変数の設定」アクションをクリック

▼以下の通りプロパティを入力

名前翌営業日
算出時間
てじまる

これで「ケース」の入力は完了です。次は「ケース2」に移ります。

STEP
「ケース2」の「次の値と等しい」に「6」を入力(土曜日のケース)

▼「6」は土曜日を示します。

STEP
「ケース2」に「時間への追加」アクションを追加

▼「時間への追加」をクリック

▼以下の通りプロパティを入力

基準時間変換後の時間
間隔2
時間単位
STEP
「ケース2」に「変数の設定」アクションを追加

▼「変数の設定」をクリック

▼以下の通りプロパティを入力

名前翌営業日
算出時間

これで「ケース2」の入力も完了です。最後は規定(土日以外)に移ります。

STEP
「既定」に「変数の設定」アクションを追加する

▼以下の通りプロパティを入力

名前翌営業日
変換後の時間
てじまる

これで曜日を判別するための「スイッチ」アクション入力はすべて完了です。

イチモク

後は「Apply to each」アクションを少し修正して終わりです

STEP
「Apply to each」-「はいの場合」の「条件」アクションを修正

▼以下の通りプロパティを修正入力

左辺formatDateTime(items('Apply_to_each')?['dueDateTime'], 'yyyy-MM-dd')
中央次の値に等しい
右辺formatDateTime(variables('翌営業日'), 'yyyy-MM-dd')
イチモク

左辺と中央の選択は元の値から変更不要です

STEP
「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」のMessageを修正する

▼「本日」→「翌営業日」へ修正

STEP
これでフロー修正は完了です。テストしてみます。

▼テスト用にいくつかタスクを作成しました。

▼テスト投稿した画面です。今回もうまく機能しました。

まとめ:Power Automateで翌営業日期限のPlannerタスクも忘れ防止!

今回は、前回の記事で解説した「本日期限のPlannerタスクをTeams投稿してリマインドする」フローに少し手を加えて、「翌営業日期限のPlannerタスクをTeams投稿してリマインドする」方法を紹介しました。

翌営業日期限のタスクを取得する場合、土日などの休日をフローの中で考慮する必要があります。

今回紹介したフローでは、それを「スイッチ」アクションを用いて、土曜、日曜、それ以外の3パターンに分けすることで、対応しています。

この考え方は、他のフローでも活用することができます。

ぜひ、この記事で使い方を覚えて更なる業務効率化を進めていきましょう。

てじまる

このブログではPower Automateを始めとしたローコードツール、Microsoft365系ソフトの効率的な使い方など定時帰りに役立つ情報を発信しています。
参考になりましたら、ぜひブックマーク登録をお願いします!

定時帰り後の時間を有効活用する活動『てじ活』には副業ブログがおすすめ!
副業ブログには、自分の知識やスキルを活かして収入を得るチャンスがあります。さらに、ブログを書くことで日常の業務スキルも向上し、新しい分野への知識が広がりますよ!

オススメのPower Automate教材はコチラ

PowerAutomateを書籍で学びたい方はコチラ

▲これから自動化を学びたい方にぴったりの入門書です。PowerAutomateなどのウェブツールは日々進化しています。そのアップデートにより画面構成や用語など、UI自体に見直しが入ることがあります。数年前の書籍では、使われている画面や用語が自分のPC画面と若干違って戸惑うことがあります。その点、この書籍は2024年に発売されたばかりで安心です。

▲これからPower Automate Desktopを始めたい人にオススメの入門書です。基本的なところから実用的はフローの紹介まで幅広く書かれています。図解も多く最初の1冊にぴったり。自分も最初はこの書籍から入りました。PADの書籍選びに迷っているならこの書籍を激推します。

▲Power Automatedesktopをこれから学習する人にはこの書籍がオススメです。インプレス社の「できる」シリーズなので内容は間違いなし。イラストを多用しているので飽きずに最後まで読めます。しかも内容も初心者向けに丁寧に解説されているので、これ一冊でPower Automate Desktopの基礎はマスターできます。

イチモク

ここで紹介している書籍はすべて実際に自分が学習に使ったものですので、安心してオススメできるものばかりです!

翌営業日期限のPlannerタスクをTeamsで通知する

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次