
作ったフローをチーム員に共有するのはどうしたらいいの?



この記事で3つの方法を解説しますね
- 作成したフローの共有方法がわかる
- フローの引き継ぎ方法がわかる
- フローの共有者設定の方法がわかる
今回は、Power Automateフローの共有方法・引き継ぎ方法について解説します。
Power Automateを使って日々の業務効率化をできた時、そのフローをチームの誰かに共有したいと思ったことはありませんか
自分以外のチーム員も同じフローを使うことができれば、チーム全体として作業がもっとスムーズに進み、時間を節約して定時帰りの大きな助けになります。
また、退職や部署異動によってフロー作成者がいなくなった時、後任者にうまく引き継ぎができなければ、せっかく効率化できていた作業が元の状態に戻ってしまいます。
今回は、このようなケースに対応できるようにPower Automateフローの共有方法・引き継ぎ方法をわかりやすく解説します。



この記事を読めば、簡単にPower Automateフローの共有・引き継ぎができて、フローをもっと有効的に活用できるようになりますよ!
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この記事では「非ソリューションフロー」を扱います
Power Automateフローには大きく分けて2つの種類があります。
- ソリューションフロー
- 非ソリューションフロー
それぞれ以下のような特徴があります。
① ソリューションフロー
ソリューションは、Power Platform 上で作った成果物をまとめて管理できる「入れ物(パッケージ)」です。
その入れ物の中に含められるものの一つが「ソリューションフロー」で、通常のフローと同じように動作します。
このソリューションに入れておくことで、チームでの共同利用や環境間の移行(開発→本番など)がしやすくなります。



この記事では次の非ソリューションフローを解説しています!
非ソリューションフロー
非ソリューションフローとは、ソリューションに含まれず単独で動作する個人向けのフローのことです。
メールの自動仕分けやタスク通知など、日々の個人タスクの自動化にすぐ活用できるのが強みですが、その一方で、チームでの共有や他環境への移行には弱く、引き継ぎにはやや不向きな面があります。
ソリューションフローは組織全体での利用を前提にしていますが、本記事で解説するのは「非ソリューションフロー」です。
読者の方が普段使っているフローの多くはこのタイプだと考えてもらえれば大丈夫です。



2つの比較を表にして整理しました!
項目 | ソリューションフロー | 非ソリューションフロー |
---|---|---|
管理単位 | ソリューション(パッケージ)の中に含まれる | 単独で存在する |
主な用途 | チームや組織での共有、環境間の移行 (開発→本番など) | 個人のタスクや日常的な自動化 |
メリット | 共有や引き継ぎがしやすい、管理が体系的 | 作成が簡単、すぐに使える |
デメリット | セットアップや理解に少し手間がかかる | 共有や移行が苦手 |
想定利用者 | 組織・チーム | 個人 |
Power Automateフローを共有する方法3つを解説
非ソリューションフローを共有する方法は大きく分けて次の3つがあります
- フローデータをエクスポート&インポートする方法
- フローを共有して、名前をつけて保存する方法
- フローのコピーを送信する方法
どれもほとんど同じ結果を得ることができますので、自分のやりやすい方法を選択すればOKです!
それぞれひとつづつ解説します。
①フローデータをエクスポート&インポートする方法
この方法では、大きく2つのステップで共有ができます。
- フロー所有者がフローデータをエクスポート(.zip形式)する
- 共有・引継ぎ相手が、エクスポート(.zip形式)データをインポートする



詳しいステップを解説します。
①-1|フロー所有者側での実施事項
▼トップ画面から「マイフロー」を選択


▼共有したいフローの三点リーダー→エクスポート→パッケージ(.zip)をクリック


▼名前、環境、説明の3項目を入力し、エクスポートをクリック


▼メールやチャットなど任意の方法でデータに送信


①-2|共有・引継ぎ側での実施事項
▼インポート→「パッケージのインポート(レガシ)」をクリック


▼zip形式ファイルをアップロード


▼パッケージコンテンツの確認から「インポートの設定」をする
- 初めてインポートするフローは「更新」を「新しく作成する」へ変更


- 「インポート時に選択する」があればクリックしてリソースを選択


▼「インポートの設定」が完了したら画面右下「インポート」をクリック







必要に応じて、Teamsアクションなどの通知先を変更すればフローの共有・引継ぎはこれで完了です
▼インポート後のフローはオフになっているので、オンにしましょう。


②フローを共有して、名前をつけて保存する方法
この方法も、大きく2つのステップで共有ができます。
- フロー所有者がフローを共有・引継ぎ相手に共有する
- 共有・引継ぎ相手が、共有されたフローをコピー保存する
この方法ではステップ1のみを実施することで、同じフローを2人以上で共有することもできますが、今回は引継ぎを想定しているため、ステップ2までを実行します。



詳しいステップを解説します
②-1|フロー所有者側での実施事項
▼マイフロー→フロー名をクリック


▼「共有」をクリック


▼「共同所有者」に相手のメールアドレスなどを入力してOKをクリック




②-2|共有・引継ぎ側での実施事項
▼「〇〇さん があなたをフローに共同所有者として追加しました」メールが届いていることを確認し、本文中の「フローを見る」をクリック


▼フロー情報画面の上部「名前をつけて保存」をクリック


▼「続行」をクリック


▼「保存」をクリック


▼①同様に、オンに切り替えたらOKです!





Teamsチャットなどを使うフローの場合は、宛先変更などが必要になりますのでご注意ください
③フローのコピーを送信する方法
この方法も、大きく2つのステップで共有ができます。
- フロー所有者がフローのコピーを共有・引継ぎ相手に共有する
- 共有・引継ぎ相手に届いたメールからフローを作成する



詳しいステップを解説します
③-1|フロー所有者側での実施事項
▼マイフロー→フロー名をクリック


▼「コピーの送信」をクリック


▼以下の情報を入力して送信をクリック
タイトル | フロー名 |
---|---|
フロー名 | どのようなフローか分かる説明 ※25文字以上の入力が必須 |
送信先 | 共有したい相手のメールアドレス |


③-2|共有・引継ぎ側での実施事項
▼「〇〇さんがフローテンプレートを共有しました」というメールが届くことを確認し、本文中の「マイフローの作成」→「フローの作成」→「OK」をクリック






▼マイフローに共有されたフローが入ったら成功です。


まとめ:フロー共有は簡単!効率化フローはチームで共有して更なる効率化につなげよう!
今回は、Power Automateフローの共有方法・引き継ぎ方法について解説しました。
Power Automateは作業の自動化・効率化をするうえで、とても役に立つサービスです。
しかもMicrosoftが提供しているサービスであるため、Office製品との連携も充実していて、多くの社会人にとってきっと大きな助けになるはずです。




まだPower Automateを使ったことがないという人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
Power Automateを使って業務効率化できるフローができたら、ぜひチーム員とも共有して更なる効率化につなげていきましょう。
Power Automateのフローを共有・引継ぎする方法は3つあります。
- フローデータをエクスポート&インポートする方法
- フローを共有して、名前をつけて保存する方法
- フローのコピーを送信する方法
どの方法も少ないステップで簡単に実行することができます。
ぜひPower Automateを使って作業の効率化をして、定時帰りをしていきましょう!



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