手間ゼロ!Power Automateでメール添付ファイルをOneDriveに自動保存する方法

Outlookメールで届いた添付ファイルをOneDriveへ自動保存するフローsで通知するのコピー
こまったさん

メールで送られてくる添付ファイルを毎回保存するのは案外面倒で、、、

イチモク

そんな時はPower Automateを使って自動保存するのがおすすめですよ

この記事を読んでわかること

  • Outlookメール添付ファイルの保存方法がわかる
  • OneDrive上に自動でフォルダ作成する方法がわかる
  • OneDriveファイルのリンクを他者に自動送付する方法がわかる
この記事で使うPower Automateアクション
コネクタアクション
日時現在の時刻
日時タイムゾーンの変換
SharePoint新しいフォルダーの作成
SharePointファイルの作成
SharePointファイルまたはフォルダーの共有リンクの作成
コントロールApply to each
データ操作作成
Office365 Outlookメールの送信(V2)

今回は、取引業者から届くOutlookメールに添付ファイルがつけられている時に、自動で指定のOneDriveフォルダへ保存するフローを解説します。

日々の業務で、社外から送られてくるメールの添付ファイルを手作業で保存していませんか?

「ダウンロードして、保存フォルダを指定して、整理して…」と、意外と時間を取られる作業ですよね。

1回1回の作業は数分で終わりますが、年間にすると結構な時間を費やしているということをよく聞きます。

でも、Power Automateを使えば、この一連の作業を自動化して大幅に時短することができます

今回解説する「Outlookに届いたメールの添付ファイルを、自動でOneDriveに保存するフロー」を作成すれば、もう手動で添付ファイルを管理する必要はありません。

この記事では、Power Automateを使った具体的なフローの作成手順を分かりやすく解説します。

読みながら進めることで10分ほどフローを完成することができます

業務の効率化に役立つこと間違いなしなので、ぜひ試してみてください!

Power Automateをまだ良く知らないという方はコチラから

目次

Microsoft公式テンプレートにあるフローではエラーになります

Microsoftが提供している公式のテンプレートの中にも「Office365のメールの添付ファイルをOneDrive for Buisinessに保存する」フローがあります。

ただ、当ブログが検証した限りでは、この公式テンプレートは正常にファイルを保存することができませんでした。

てじまる

もしこの公式テンプレートを使って過去に挫折した経験のある方は、この記事で解説するフローでぜひもう一度トライしてみてくださいね

今回想定したユースケースはコチラ

今回は、次の通り想定してフローを作成してきます。

想定したユースケース
  • 会社全体でMicrosoft365が利用されており、社内のやり取りではOutlookが主に使われている
  • 取引先業者(A社)より不定期に見積書がメール送付されてくる
    • メール件名先頭には「見積書送付」を付けることがルールとなっている
  • 見積書はOneDrive上の特定フォルダへ保存することが定められている
  • 見積書が届いたら上司にその事を伝え、内容の確認を依頼することになっている
イチモク

会社毎に様々なルールがあります。このフローを参考に、皆さんの業務フローに合った形にカスタマイズしてお使いください!

まずは見積書保存用フォルダーをOneDriveに準備します

フロー作成の前に、取引先業者から届く見積書を保存するフォルダをOneDriveに準備します

STEP
OneDriveへアクセスする

▼Office365へアクセスし、右上のアプリ起動ツールボタンから「OneDrive」をクリック

STEP
任意の場所にフォルダーを作成する

▼フォルダを作成したい場所を開き、左上「+新規」ボタンから「フォルダー」をクリック

▼ここでは、「ていじテック」→「ドキュメント」の中に「見積書_A社」というフォルダを準備しました

てじまる

これで事前の準備は完了です

今回作成するフローの全体像

▼今回作成するフローは次の通りです

流れは大きく6ステップです
  1. 取引先業者から「見積書送付」が件名に入ったメール受領をトリガーとする
  2. 現在の時刻を取得する
  3. OneDrive指定フォルダへ「現在の年月日+メール件名」のフォルダを新規作成する
  4. 作成したフォルダーへ添付ファイルを保存する
  5. 作成したフォルダへのリンクを作成する
  6. リンク付きの見積書の確認依頼メールを上司へ送付する

次章で解説しますが、OneDrive for Buisinessコネクタにはフォルダ作成のアクションが用意されていません

その代わりとして「SharePoint」コネクタのアクションを利用することで実現可能となります

Power Automateフローを作成する

STEP
Power Automateホーム画面にアクセスする
STEP
スケジュール済みクラウドフローを作成する

▼「作成」→「スケジュール済みクラウドフロー」をクリック

▼スケジュール済みクラウドフローに任意のフロー名をつけ、「Office365 Outlook」→「新しいメールが届いたとき(V3)」→作成をクリック

STEP
「新しいメールが届いたとき(V3)」トリガーを設定する

▼「詳細オプションを表示する」をクリック

▼「見積書送付」が件名に含まれている「自分宛て」のメールがトリガーになるよう以下の通りパラメータを入力

フォルダーInbox
宛先自分のメールアドレス
CC(空)
To または BCC(空)
差出人(空)
添付ファイルを含めるはい
件名フィルター見積書送付
重要度任意
添付ファイル付きのみはい

添付ファイルデータを正しく取得するため、「添付ファイルを含める」と「添付ファイル付きのみ」は必ず「はい」に設定しましょう

STEP
「現在の時刻」アクションを追加する

▼「時刻」で検索し、「日時」→「現在の時刻」をクリック

STEP
「タイムゾーンの変換」アクションを追加する

▼「日時」→「タイムゾーンの変換」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

基準時間現在の時刻
書式設定文字列yyMMdd
変換元のタイムゾーン(UTC)協定世界時
変換先のタイムゾーン(UTC+09:00)大阪、札幌、東京
STEP
「新しいフォルダーの作成」アクションを追加する

▼「SharePoint」で検索し、「SharePoint」→「新しいフォルダーの作成」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

サイトのアドレスていじテック
一覧またはライブラリドキュメント
フォルダーのパス/見積書_A社/変換後の時間_件名

ここでは、前章で事前準備しておいたOneDrive上のフォルダーを指定し、その下に「年月日_メール件名」フォルダを作成しています。

イチモク

ご自身の環境に合わせて適宜保存先フォルダーをカスタマイズしてくださいね

STEP
「添付ファイルを取得(V2)」アクションを追加する

▼「Outlook」で検索し、「Office365 Outlook」→「添付ファイルの取得(V2)」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

メッセージIDメッセージID
添付ファイルID添付ファイル 添付ファイルID
元のメールボックスのアドレス(空)

「添付ファイルID」を入力した際に「Apply to each」が自動追加されますが、そのまま進めてOKです

次のステップでは、この「Apply to each」の中にアクションを追加します

STEP
「ファイルの作成」アクションを追加する

▼「SharePoint」で検索し、「SharePoint」→「ファイルの作成」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

サイトのアドレスていじテック
フォルダーのパス/ 完全パス
ファイル名名前
ファイルコンテンツコンテンツのバイト数

「フォルダーパス」入力時、先頭の” / “を忘れないようにしましょう

STEP
「Apply to each」の次に「ファイルまたはフォルダーの共有リンクの作成」アクションを追加する

▼「SharePoint」で検索し、「SharePoint」→「ファイルまたはフォルダーの共有リンクの作成」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

サイトのアドレスていじテック
ライブラリ名ドキュメント
項目IDID
リンクの種類View and edit
リンクスコープPeople in your organization

ここでは最後に上司にメールをする際に付けるフォルダへアクセスするためのリンクを準備しています

イチモク

ご自身のユースケースに合わせてリンクの設定を変更しましょう

リンクの種類について
View and edit

閲覧も編集も可能

View only

閲覧のみ可能

リンクスコープについて
People in your organization

組織のMicrosoftアカウントのみがアクセス可能

Anyone with the link, including anonymous

リンクを知っている人なら誰でもアクセス化(匿名ユーザー含む)

STEP
「作成」アクションを追加する

▼「データ操作」→「作成」を追加

▼以下の通り入力

<a href=”共有リンク“>コチラ</a>

「共有リンク」のみ動的な値から入力し、その他は文字列として入力します

STEP
「メールの送信(V2)」アクションを追加する

▼「Outlook」で検索し、「office365 Outlook」→「メールの送信(V2)」をクリック

▼以下の通りパラメータを入力

宛先上司のメールアドレス
件名A社見積書の内容確認をお願いいたします
本文Adeleさん

お疲れ様です。

A社様より見積書が届きましたので、内容のご確認をお願いいたします。 保存先は「出力」になります。
イチモク

ここではAdeleさんを上司と仮定してパラメータ入力しています。
ご自身の環境に合わせてカスタマイズください。

STEP
これで完成!テスト実行して確認します

▼取引先から見積書付きメールを受領(ここではサンプルとして自分で自分にメールを送信しています)

▼指定場所へ正しくファイル保存がされて、Excelのエラーもありません!

▼上司へも無事にリンク付きメールが送付されました!

イチモク

これでフローは完成です!お疲れ様でした!

まとめ:Power Automateでメール添付ファイル保存&共有を完全自動化しよう!

今回は、取引業者から届くOutlookメールに添付ファイルがつけられている時に、自動で指定のOneDriveフォルダへ保存するフローを解説しました。

添付ファイルをダウンロードして指定フォルダへ保存するという作業は、1度だけであれば大した作業量ではありません。

しかし、このような作業が積み重なることで奪われる時間というのは決して少なくありません

こんな時こそ、Power Automateを使って自動化してしまいましょう。

流れは大きく6ステップです
  1. 取引先業者から「見積書送付」が件名に入ったメール受領をトリガーとする
  2. 現在の時刻を取得する
  3. OneDrive指定フォルダへ「現在の時刻+メール件名」のフォルダを新規作成する
  4. 作成したフォルダーへ添付ファイルを保存する
  5. 作成したフォルダへのリンクを作成する
  6. リンク付きの見積書の確認依頼メールを上司へ送付する

Power Automateであれば、一度フローを作成することで、以降は設定したトリガー(きっかけ)に合わせて自動処理してくれますので、時短・やり忘れ防止になりますよ。

自分が打ち合わせや休み等によりメール確認できない時にも動いてくれるので、業務の滞留防止、効率化にも繋がります。

ぜひ、日々の業務を効率化して、定時帰りしていきましょう!!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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イチモク

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イチモク

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