【Power Automate】今日期限のPlannerタスクをTeamsで通知【フロー作り方解説】

今日期限のPlannerタスクをTeamsで通知する
こまったさん

Plannerでタスク管理しているけど、ついやり忘れてしまう。
リマインド機能がほしいな。

イチモク

Power Automateを使えばPlannerタスクのリマインド通知ができますよ。

この記事を読んでわかること

  • 本日期限のPlannerタスクだけをTeams投稿する方法がわかる
  • Plannerタスク取得のフィルターの使い方がわかる
この記事で使うPower Automateアクション
コネクタアクション
日時現在の時刻
日時タイムゾーンの変換
Plannerタスクを一覧表示します
コントロール条件
MicrosoftTeamsチャットまたはチャネルでメッセージを投稿する

今回は、Power Automateを使って本日期限のPlannerタスクをTeamsで通知(リマインド)する方法を解説します。

Plannerはタスク管理として非常に便利なツールです。

ただ、リマインド機能がなく他のタスク管理ツールと比べると若干物足りなさがあるのが欠点と言えます。

でもPower Automateを使えば、その物足りなさを補うことができます。

フロー作成も難しくありません。

普段Plannerを使っているけど、ついタスクをやり忘れてしまった経験があるという人は、きっと参考になるはずですのでぜひ最後まで読んでいってください。

目次

今回作成するフローの全体像

▼今回作成するフローの全体像はこちらです

流れは大きく5ステップです
  1. スケジュール済みクラウドフローで毎日トリガーする
  2. 今日の日付を取得する
  3. Plannerタスク一覧を取得する
  4. 「期限が今日」「未実施」のタスクだけを抽出する
  5. MicrosoftTeamsのチャネルに抽出したタスクを投稿する
イチモク

分岐が多く一見すると複雑に思えるかもしれませんが、次章の解説どおりに進めれば20分くらいで作成できますよ!

Power Automateフローの作成

STEP
Power Automateにアクセスする
STEP
スケジュール済みクラウドフローを作成する

▼トップ画面から「スケジュール済みクラウドフロー」を選択

▼任意のフロー名を付け、以下の通りスケジュールを入力し「作成」をクリック

開始日今日の日付
繰り返し期間1日
STEP
Recurrencトリガーの詳細オプションを入力する

▼ここでは、朝8:30に実行されるように以下の通り入力

間隔・頻度1日
タイムゾーン(UTC+09:00)大阪、札幌、東京
開始時刻2024-06-29T08:30:00:000Z
設定時刻(時間)8
設定時刻(分)30
STEP
「現在の時刻」アクションを追加する

▼”時刻”で検索し「日時」→「現在の時刻」を追加

STEP
「タイムゾーンの変換」アクションを追加する

▼「日時」→「タイムゾーンの変換」を追加

▼以下の通りプロパティを入力

基準時間現在の時刻
書式設定文字列並べ替え可能な日時パターン
変換元のタイムゾーン(UTC)協定世界時
変換先のタイムゾーン(UTC+09:00)大阪、札幌、東京
STEP
「タスクを一覧表示します」アクションを追加する

▼「Planner」→「タスクを一覧表示します」を追加

▼以下の通りプロパティを入力

グループIDていじテック
プランIDタスクボード

ここでは対象としたいPlannerのプランを選択しましょう

STEP
「条件」アクションを追加

▼「コントロール」→「条件」を追加

▼「+追加」→「行の追加」をクリックし2行にする

▼以下の通り各プロパティを入力

And条件

左辺中央右辺
値 達成率次の値未満100
値 期限日時次の値に等しくない(空白)

条件の解説

  • 1行目|「達成率100%未満(=未完了)である」の条件で未実施のタスクを抽出
  • 2行目|「期限日時が空白(未設定)ではない」の条件で期限未設定のタスクを除外
STEP
「はいの場合」に「条件」アクションを追加

▼「コントロール」→「条件」を追加

▼以下の通りプロパティを入力

左辺中央右辺
formatDateTime(items(‘Apply_to_each’)?[‘dueDateTime’], ‘yyyy-MM-dd’)次の値に等しいformatDateTime(body(‘タイム_ゾーンの変換’), ‘yyyy-MM-dd’)

条件の解説

左辺

formatDateTime(items('Apply_to_each')?['dueDateTime'], 'yyyy-MM-dd')

「Apply to each」で取出したPlannerタスク期日を「yyyy-MM-dd」フォーマットで出力

右辺

formatDateTime(body('タイム_ゾーンの変換'), 'yyyy-MM-dd')

タイムゾーンの変換をした後の「現在の時刻」を「yyyy-MM-dd」フォーマットで出力

STEP
2つ目の「条件」の「はいの場合」に「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションを追加

ここまでのアクションで抽出した「今日期限の未実施タスク」をTeamsで投稿します

▼「MicrosoftTeams」→「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を追加

▼ここでは、チームチャネルに投稿するように以下の通りプロパティを入力

プロパティ入力/選択内容
投稿者フローボット
投稿先Channel
Teamていじテック
ChannelPlannerテストチャネル
Message以下のタスクは本日が期限となっておりますので忘れずご対応ください。
値 タイトル
STEP
これでフローは完成です。

▼テスト用にいくつかタスクを作成しました

▼テスト投稿した画面です。このように正しく機能しています。

イチモク

「条件」のなかに「条件」が入れ子になっていて分かりづらい部分もあったかと思います。お疲れ様でした!

まとめ:Power AutomateでPlannerタスクの忘れ防止をしよう!

今回は、毎日始業時に本日期限のPlannerタスクをTeams投稿してリマインドする方法を解説しました。

Plannerはとても便利なツールですが期限に対するリマインド機能がないため、つい見落としてしまってやり忘れるということが発生しがちです。

特に普段使い慣れていない人ほどそうなってしまうため、せっかく便利なツールなのにあまり使われないということがあります。

でも、Power Automateを併用することでそういった忘れ防止をすることができます。

フロー作成もこの記事の解説どおりに進めれば、15分程度でできます。

ぜひ、Power Automateを使ってPlannerも活用しながら業務効率化をしていきましょう。

てじまる

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イチモク

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今日期限のPlannerタスクをTeamsで通知する

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